
新生児の抱き上げ方・持ち上げ方の注意点と、反り返り・モロー反射を防ぐコツ

赤ちゃんを布団やベッドから抱き上げようとした瞬間、急に体をピンと反らせたり、両手をビクッと広げて激しく泣き出したりすることはありませんか?
「私、何か変な持ち方をしてしまったかな……?」と、毎回の抱っこにハラハラしてしまうお母さん・お父さんも少なくありません。
新生児期や乳児期初期に見られるこうした「体の反り返り」や「モロー反射(びっくり反射)」は、赤ちゃんの未発達な神経系や、身体への急な刺激が引き金となって起こることが多くあります。
この記事では、サニー助産院の院長であり、ベビーウェアリングコンシェルジュの資格を持つ助産師の岡田まどかが、布団から赤ちゃんを不安にさせずに優しく抱き上げる正しい手順と、反り返り(のけぞり)を防ぐためのコツを詳しく解説します。

院長助産師 岡田まどか
助産師歴20年。産前・産後ケアの経験を活かし、抱っことおんぶの専門家(認定ベビーウェアリングコンシェルジュ)として、身体への負担を和らげる安全な抱き方をお伝えします。
赤ちゃんの抱っこの仕方については、こちらの記事でも解説しています。

なぜ起こる?赤ちゃんの「反り返り」と「モロー反射」の仕組み
まずは、赤ちゃんの身体で何が起きているのかを知ることから始めましょう。
生後間もない赤ちゃんの神経系や筋肉はまだ発達の途上にあり、外部からの刺激に対して全身で反応しやすくなっています。
- モロー反射(びっくり反射)
大きな物音や、身体がふわりと浮き上がるような急な体勢の変化に驚き、両手をパッと広げて何かにしがみつくような動作をする反射です。 - 体の反り返り
布団から頭や首を支えずに真っ直ぐ持ち上げられたり、居心地の悪い姿勢になったりしたときに、全身の筋肉が緊張してエビ反りのようになってしまう現象です。
これらは赤ちゃんの正常な成長過程で見られる反応ですが、急激な抱き上げ方は赤ちゃんに不要な恐怖心や緊張を与えてしまいます。
だからこそ、「赤ちゃんの自然な丸み(Cカーブ)を崩さずに、包み込むように動く」という配慮が大切になります。
不安にさせない!布団からの優しい抱き上げ方・持ち上げ方
赤ちゃんの反り返りやモロー反射を防ぐためには、ベッドや布団から持ち上げる際の手順にひと工夫加えることがポイントです。
以下の3ステップを意識してみましょう。
ステップ1:赤ちゃんの身体にそっと「手のひら」を添える
急に体を持ち上げるのではなく、まずは赤ちゃんの頭の下に片手を差し入れ、もう片方の手をお尻の下に回します。
このとき、優しく声をかけながら、手のぬくもりを伝えるようにそっと触れましょう。
ステップ2:手足を中央に集めて「小さく丸める(Cカーブを作る)」
赤ちゃんを布団から引き離す前に、両手で赤ちゃんの身体を優しく包み込み、お腹側に少し丸めるようにして手足を体の中心に寄せます。
お母さんのお腹の中にいたときの「丸まった姿勢」を再現してあげるイメージです。
ステップ3:自分の身体に引き寄せてから、一緒に持ち上げる
布団から真上にヒョイと持ち上げるのではなく、一度赤ちゃんの体を自分の胸や腕にピタッと引き寄せ、密着させたままゆっくりと立ち上げる(持ち上げる)ようにします。
この「丸めてから引き寄せる」ワンクッションを挟むだけで、空間を移動する不安感が消え、反り返りやモロー反射を驚くほど予防できます。
ベッドや布団へ優しく「下ろす(寝かせる)」ときのコツ
抱っこでスヤスヤ眠ってしまった赤ちゃんを布団に下ろした瞬間、「ビクッ!」と反り返って起きてしまう……これも育児あるあるの大きな悩みです。
寝かせるときも、抱き上げるときと同様に「丸い姿勢をキープしたまま、身体の接地面を減らしていく」ことがコツになります。
- 頭を最後に離す
布団に下ろすときは、お尻や背中を先にそっと布団につけ、頭と首を支えていた手は一番最後まで残します。
頭がカクンと後ろに反ってしまうと、赤ちゃんは強い恐怖を感じて泣き出してしまいます。 - 横向きの姿勢からゆっくり仰向けへ
いきなり仰向けにドスンと下ろすのではなく、一度横向きの状態で布団に寝かせ、そこから赤ちゃんの身体を優しく仰向けに倒してあげると、背中のスイッチが入りにくくなります。
大人の身体を守る!無理のない抱き上げの姿勢
赤ちゃんを抱き上げるとき、お母さん・お父さんが腰を曲げたまま腕の力だけで持ち上げようとすると、腰や背中に大きな負担がかかり、痛みの原因になります。
- 膝を軽く曲げ、自分の重心を落としてから持ち上げる
- 赤ちゃんを自分の身体から離さず、密着させたまま一緒に立ち上がる
こうした大人の身体の使い方を意識するだけでも、毎日の抱っこ・抱き上げ動作が劇的に楽になります。
抱っこ・おんぶのイベント
\ 助産師のだっこ・おんぶ相談 /
まとめと、日々の抱っこでお悩みのときは


新生児期の赤ちゃんは非常に繊細で、ちょっとした抱き上げ方の変化にも敏感に反応します。
「毎回反り返って泣かれてしまう」「自分の抱き方が赤ちゃんを不安にさせているのでは…」と悩んでしまったときは、ぜひ「丸めてから密着させて持ち上げる」というステップを試してみてください。
赤ちゃんの心地よさと、お母さん・お父さんの身体の優しさを守る抱っこやおんぶについてもっと知りたいときは、栃木県小山市のサニー助産院にご相談ください。
当院の院長・岡田まどかは、助産師としての経験に加え、サニー助産院のベビーウェアリング(抱っこ・おんぶ)相談や、産後ケア・産後ドゥーラの現場を通じて、赤ちゃんの身体発達に寄り添う個別のアドバイスをおこなっています。
「うちの赤ちゃんの反り返りが気になる」「毎日の抱っこを楽にしたい」そんなときは、いつでもお気軽にLINEからご相談くださいね。
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