【実例紹介】母乳相談:赤ちゃんが授乳を嫌がってしまうことと乳頭の痛み(栃木県・茨城県)
母乳外来でご来院いただいた方の事例をご紹介します。
今回のお悩みは、赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれないことと、授乳時に乳頭に痛みがあるお客様です。実際にケアした内容や今後の授乳方法などをご紹介します。
母乳の悩みは、ケアが遅くなればなるほど改善が難しくなります。もしも母乳育児をご希望なら、早めにご相談ください。
ご依頼内容・状況
今回のママの悩みは次の3つです。
- 授乳時に痛みを感じる
- 乳頭に傷がある
- 赤ちゃんが母乳を嫌がって吸ってくれない
赤ちゃんは生後3ヶ月です。おっぱいを吸ってくれないので、ミルクをあげて育てている状況です。
今回はパパも一緒に来院してくれましたので、ママとパパと一緒に母乳指導を受けていただきました。
ケア内容
授乳状況の確認
授乳開始後は吸うのですが、5分くらいで赤ちゃんが嫌がります。
普段の授乳状況を確認すると、タイマーを使って3時間おきに与えているとのことです。
生後1〜2ヶ月くらいは、3時間おきに母乳やミルクを与えるのが一般的です。
しかし今回の赤ちゃんは生後3ヶ月が経っているので、赤ちゃんが飲みたいタイミングで与えるのが良いでしょう。
乳房マッサージ
マッサージの目的は、母乳の分泌(ぶんぴつ)を増やすこと、乳頭を開通させることです。
乳頭は母乳で塞がっている状態だったので、マッサージで母乳の流れを良くする必要がありました。
マッサージの後は、少しの間ですが赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれました。乳頭の詰まりも少し解消できたと思います。
今回はママがサニー助産院にご来院いただいているので、母乳育児専用ハーブティーの「母乳のつまりを気遣うママのために:ミルクスルーブレンド」を召し上がっていただきました。
ハーブティもおすすめですが、まずは水分をたくさん摂っていただきたいと思います。
今回はパパもご来院いただいていますので、抱っこの仕方の指導もさせていただきました。
サニー助産院では、赤ちゃんもパパもご来院を歓迎します。
赤ちゃんのためにバウンサーやおもちゃ、医療機器の体重計などもご用意しておりますのでご利用ください。
今後の進め方について
授乳回数を増やすために、「授乳タイミングを変える」「母乳の分泌量を増やす」をおこなってもらいます。
乳頭が白くて詰まってしまう点は、塗り薬(市販で赤ちゃんにも影響がないもの)で対策をとっていただくことになります。
授乳のタイミングを変える
3時間おきに母乳かミルクを与えていたところを、赤ちゃんが欲しがるタイミングに合わせます。
その際の授乳方法は次のとおりです。
- 最初に必ず母乳をあげる
- 母乳で満足したら、ミルクはあげない
- 母乳で満足しなかったら、ミルクをあげる
この方法で、母乳を与える回数を増やします。
ママが来院されたときに授乳している様子を見ていると、母乳だけで満足していた様子が少しだけ伺えました。少しの母乳で赤ちゃんが満足する可能性がありますので、満足した時は哺乳瓶でミルクをあげないようにします。
この方法だと、赤ちゃんはすぐに母乳やミルクを欲しがるので、その時は母乳からあげるようにします。足りない場合のみ、ミルクをあげます。
このように授乳を進めることで、母乳での授乳回数が増える可能性があります。授乳回数が増えていけば、ママの体(脳)自体も母乳が必要だと判断します。
そうなれば、母乳の分泌量が増えることが期待できます。
母乳の分泌量を増やす
母乳の分泌量が増えれば、赤ちゃんが母乳を吸ってくれるようになります。
現在は母乳の量が少ないので、赤ちゃんは母乳より哺乳瓶のミルクを欲しがってしまいます。哺乳瓶なら少しの吸引力でミルクが飲めるので赤ちゃんは哺乳瓶からのミルクを選んでしまいます。
もしも赤ちゃんがおっぱいから授乳ができるとわかれば、授乳回数が自然と増えます。
今回のママの場合、母乳の分泌量を増やすには2つの方法があります。1つは水分量を増やすことと、もう一つは睡眠を取ることです。
1つ目の水分量は、1日に2リットル程度をお願いしました。現在は1.5リットル程度飲まれているそうなので、少し増やすイメージです。
2つ目は、睡眠を摂ることです。現在は3時間おきにタイマーを使って授乳しているとのことです。今後の授乳は赤ちゃんのタイミングであげることになってるので、わざわざ3時間毎に授乳する必要がなくなり睡眠時間は増えることが期待できます。
水分量も睡眠時間も基本的なことですが、ママの体が元気になれば母乳の分泌量も増え始めます。母乳の分泌量が増えれば、赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれるようになるので、良い循環が生まれます。
サニー助産院にご依頼いただいた理由
WEBの検索でサニー助産院を見つけていただきました。
検索結果で上位に表示されていたこと、土日の診療が可能なったことでご連絡いただきました。
サニー助産院にご依頼いただき、誠にありがとうございます。
サニー助産院の住所を見る(Googleマップ)
母乳相談(母乳外来)の費用と訪問エリア
母乳相談(母乳外来)の費用
今回の母乳相談(母乳外来)の費用です。
- 初診料:5,000円(訪問の場合は6,000円)
- 交通費:訪問エリアによって、交通費が発生します。
お支払い方法は、当日お支払い(現金やクレジットカード、QRコード決済等)となります。金額は全て税込みです。
母乳相談(母乳外来)の訪問エリア
サニー助産院の母乳相談(母乳外来)は、ご来院と訪問の両方が可能です。
訪問エリアは、栃木県・茨城県・埼玉県です。
栃木県
小山市、栃木市、宇都宮市、足利市、佐野市、鹿沼市、
下野市、上三川町(河内郡)、壬生町(下都賀郡)、野木町(下都賀郡)、その他栃木県地域
茨城県
結城市、筑西市、桜川市、下妻市、古河市、境町、五霞町、八千代町、その他茨城県地域
埼玉県
幸手市、加須市、久喜市、杉戸町、宮代町、春日部市、その他埼玉県地域
※ケアメニューの内容によって異なります
サニー助産院のケアメニューを確認
事例紹介
母乳相談(母乳外来)のご利用やご質問をいただいた方の事例・事例をご紹介します。
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母乳相談(母乳外来)のよくあるご質問
母乳相談(母乳外来)のよくあるご質問をまとめました。
このほか、サニー助産院でできる産後ケアの質問集を作っています。
ぜひご覧ください。
母乳相談を依頼するタイミング
母乳育児を考えているのなら、生後1ヶ月以内に助産院の先生に相談することをオススメします。
一般的な病院の産婦人科では、1ヶ月後検診で病院との関わりが終わることが多いです。
母乳育児がうまくいくかどうかは、生後1ヶ月くらいの間で決まることが多いです。母乳育児で不安やトラブルがあった場合は、この1ヶ月くらいの間に赤ちゃんにあった母乳育児を形成することができます。
生後1ヶ月以降でも、母乳育児でトラブルがあった場合には、対処が早ければ早いほどご希望の結果になる可能性が高まります。
逆にトラブルがあってからだと、時間が経てば経つほど改善がむずかしくなります。母乳育児で不安や違和感など感じた際は、自分で解決するよりもまずは助産院へのご相談すると良いでしょう。
私は12年間の助産師経験を経て、産後ケアや産後ドゥーラで産前産後のママをサポートしています。
サニー助産院の院長のほかに、市役所のこども家庭センター(ママの相談を受けたり母子手帳を渡したりしている)の職員としても働いています。
母乳育児や産後でお悩みのことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。