
【助産師が解説】母乳相談の事例:おっぱいが出ない(栃木県・茨城県)

こんにちは、サニー助産院(栃木小山院)です。先日の母乳相談(母乳外来)の実例をご紹介します。
今回の産後ママのご相談・お悩みは、次のとおりです。

おっぱいが出ない。
※赤ちゃんの月齢は28日
今回はLINEからご相談いただき、サニー助産院にご来院いただきました。ありがとうございます。
それでは、ケア内容をご紹介します。
目次
状況とケア内容
状況
赤ちゃんは生後28日で、新生児です。母乳育児を希望されているママで、現在はおっぱいが出ない状況が続いています。
状況を確認したところ、乳頭刺激が足りていないようでした。乳頭刺激が足りていないので、母乳の分泌(ぶんぴつ)自体が少ない状況です。
なぜ、このような状態なってしまったのかを推測すると次のとおりです。
- 出産直後(入院中)に、母乳を3日程度あげていなかった。
- 3時間おきに直接授乳(母乳)するも、母乳が出ないのでミルクを足していた。
- 赤ちゃんがミルクに慣れてしまった。
出産直後の直接母乳はとても重要です。
出産直後に母乳をあげないと、赤ちゃんは母乳を飲まなくなってしまいます。
赤ちゃん目線の母乳とミルクの違い
- 母乳:吸いづらい(吸うために力がいる)
- ミルク:吸いやすい(少しの力ですぐに吸える)、おいしい
赤ちゃんからすると、ミルクを好むのは当然です。そして、赤ちゃんがミルクに慣れだすと次のような悪循環になります。
- 赤ちゃんがおっぱいを吸っても出ない
- 赤ちゃんが母乳を嫌がる(出ないから)
- 乳頭刺激が少なくなる
- ママのからだ(脳・ホルモン)が、母乳を分泌しなくて良いと判断する
- 母乳が出づらくなる
- ママが母乳をあげる(挑戦する)
- 赤ちゃんがおっぱいを吸おうと思っても出ない(すぐに出ない)
- 乳糖刺激がますますなくなる・・・
赤ちゃんが母乳を嫌がり、ママのからだ(脳・ホルモン)は母乳を分泌しなくなるので、母乳育児がどんどん難しくなります。
母乳育児を希望されているのであれば、とくに出産後の直接授乳はとても重要です。
ケア内容
母乳ケア当日は、次の内容で進めました。
- 授乳観察
- 乳房マッサージ
- セルフケア(乳房マッサージ)の指導
- 今後のアドバイス
- 母乳育児専用ハーブティの提供
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今後のアドバイス
今回の場合は、乳頭刺激を与えることが一番重要です。
母乳が出づらい状況でも、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらって乳頭を刺激してもらいます。
ママ自身は乳頭のセルフケア(乳房マッサージ)をしながら、乳頭を刺激して母乳の分泌をうながします。
食生活を聞いていると、水分が不足しがちだとわかりました。ママの水分が不足していれば、母乳の分泌が難しくなります。赤ちゃんのためだと思って、水分をしっかり補給していただければと思います。
母乳相談(母乳外来)の費用と訪問エリア
母乳相談(母乳外来)の費用
サニー助産院の母乳相談(母乳外来)は、ご来院と訪問の両方が可能です。
- 初診料:5,000円(訪問の場合は6,000円)
- 交通費:訪問エリアによって、交通費が発生します。
お支払い方法は、当日お支払い(現金やクレジットカード、QRコード決済等)となります。金額は全て税込みです。
母乳相談(母乳外来)の訪問エリア
訪問エリアは、栃木県・茨城県・埼玉県です。
栃木県
小山市、栃木市、宇都宮市、足利市、佐野市、鹿沼市、
下野市、上三川町(河内郡)、壬生町(下都賀郡)、野木町(下都賀郡)、その他栃木県地域
茨城県
結城市、筑西市、桜川市、下妻市、古河市、境町、五霞町、八千代町、その他茨城県地域
埼玉県
幸手市、加須市、久喜市、杉戸町、宮代町、春日部市、その他埼玉県地域
※ケアメニューの内容によって異なります
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事例紹介
母乳相談(母乳外来)のご利用やご質問をいただいた方の事例・事例をご紹介します。
母乳相談(母乳外来)のよくあるご質問
母乳相談(母乳外来)のよくあるご質問をまとめました。
このほか、サニー助産院でできる産後ケアの質問集を作っています。
ぜひご覧ください。
母乳育児で悩んでいるママへ
母乳相談(母乳外来)でご相談いただくと、いつも感じることが2つあります。
それは、「もう少し早く受診していただければ、改善の可能性が高くなる」「水分が不足しがち」です。
母乳トラブルを解決するためには、早期解決が一番です。時間が経ってからだと、改善する可能性が低くなってしまいます。
少しでも不安を感じたら、すぐにかかりつけの助産院にご相談されることをおすすめします。
また、水分不足のママがとても多いです。
水分が不足すると、赤ちゃんもママも両方の栄養が不足します。育児がとても大変な時期でも、水分だけは多めに摂っていただければと思います。
母乳育児で不安や疑問があれば、いつでもご相談ください。
いつでもご相談をお待ちしております。
ひとりで悩んで疲れる前に