【実例紹介】母乳相談:母乳とミルクの混合を考えているけど吸ってくれない
こんにちは、サニー助産院院長の岡田まどかです。先日に母乳相談のご依頼をいただきましたので、ケア内容や費用などをご紹介します。
今回の産後ママのお悩みは、赤ちゃんが母乳を吸ってくれないという内容でした。母乳とミルクの今後育児を希望していますが、ミルクしか飲まない状況です。
ご依頼さまの状況やご希望
2ヶ月の赤ちゃんで、母乳とミルクの混合育児を希望してご相談いただきました。
赤ちゃんが母乳を嫌がるようになってから、1ヶ月ほど経過しています。
今回の母乳を飲まなくなった原因は、ミルクの与えすぎです。
以前に体重測定をしたときに、赤ちゃんの体重が平均より少ないと指摘を受けたそうです。
体重を増やそうと思いミルクを多めにあげていた結果、赤ちゃんがミルクに慣れてしまって母乳を飲まなくなってしまいました。
ここから悪循環が続きます。
赤ちゃんが母乳を飲まなくなったことで、母乳の分泌(ぶんぴつ)が少なくなります。
母乳の分泌が少ない状態なので、赤ちゃんが母乳を吸おうとしても母乳が出ない・出づらいと感じます。
赤ちゃんは母乳を吸おうとしても母乳が出ないとわかっているので、だんだんと飲まなくなります。
母乳を出す機会が少なくなると、ママの体(脳)が母乳の分泌は不要だと判断します。
体(脳)が母乳の分泌が不要と判断すると、さらに母乳の分泌量が少なくなってしまい、赤ちゃんからすると母乳が出ないおっぱいを吸わないといけない状況になります。
ケア内容①:おっぱいマッサージ
母乳が出ない状況だったので、まずはマッサージをして刺激を与えます。
マッサージで刺激を与えることで、体(脳)が母乳を出すように判断し始めます。
また、マッサージによって母乳の循環を良くすることが期待できます。マッサージを繰り返すことで、母乳が出やすい体になるようにうながしていきます。
母乳がたくさん出ると赤ちゃんがわかれば、母乳を飲んでくれるようになります。
しかし赤ちゃんが母乳を嫌がるようになってから1ヶ月程度経っているので、今回のマッサージだけでは少しだけ母乳が出た程度でした。
セルフケアの方法をお伝えしたので、今後はご自身でマッサージをすることになります。
ケア内容②:食生活(とくに水分補給量の見直し)
食生活をうかがうと、揚げ物が多いことと水分量が少ないことがわかりました。
とくに水分量が少ないことは母乳に影響が出ます。母乳相談(母乳外来)にお越しになるほとんどの方が、水分補給量がとても足りていないです。
たとえば、1日の水分量がペットボトル1本分にも満たないという方もいらっしゃいました。適切な水分量は体質によって変わるので一概には言えませんが、赤ちゃんを育てているママにとっては足りていない状況です。
自分だけではなく赤ちゃんのためだと思って、多めの水分補給をご検討ください。
サニー助産院では、フリードリンクに「母乳育児専用ハーブティ」をご用意しています。
今回のご依頼者さまにはとにかく水分を摂ってもらおうと思い、母乳育児専用ハーブティを水筒に満タンに入れて、持って帰ってもらいました。
今後の対応
おっぱいマッサージのセルフケア方法をお伝えしているので、今後はご自身でマッサージをしていただきます。
ご希望があればサニー助産院でマッサージをしますので、あとはご本人次第です。
そしてとにかく水分を多めに摂っていただくことです。
今回の方に限らず、母乳でお悩みの方には水分量の摂取が少ない方がとても多いです。マッサージのように表面的なケアだけではなく、内面のケアも続けていただければと思います。
母乳相談(母乳外来)の費用
今回の母乳相談(母乳外来)の費用です。
- 初診料:5,000円(訪問の場合は6,000円)
- 交通費:訪問エリアによって、交通費が発生します。
お支払い方法は、当日お支払い(現金やクレジットカード、QRコード決済等)となります。
金額は全て税込みです。
サニー助産院にご依頼いただいた理由
以前に別のお悩みで助産院を探しており、その時にサニー助産院の存在を知っていただけたそうです。
当時は結局は助産院に行くことはなく済んだのですが、今回の母乳育児でお悩みになられた時にサニー助産院を思い出していただいたそうです。ありがとうございます。
事例紹介
母乳相談(母乳外来)のご利用やご質問をいただいた方の事例・事例をご紹介します。
母乳相談(母乳外来)のよくあるご質問
母乳相談(母乳外来)のよくあるご質問をまとめました。
このほか、サニー助産院でできる産後ケアの質問集を作っています。
ぜひご覧ください。
母乳相談を依頼するタイミング
違和感を感じたらすぐに相談することをオススメいたします。
赤ちゃんの成長はとても早いです。今回のように赤ちゃんが母乳を吸わなくなり始めたら、吸わない生活に慣れてしまいます。
対処が早ければ早いほど、ご希望の結果になる可能性が高まりますので、まずはご相談していただければと思います。
私は12年間の助産師経験を経て、産後ケアや産後ドゥーラで産前産後のママをサポートしています。
サニー助産院の院長のほかに、市役所のこども家庭センター(ママの相談を受けたり母子手帳を渡したりしている)の職員としても働いています。
母乳育児や産後でお悩みのことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。