
赤ちゃん・新生児の正しい抱っこの仕方と基本姿勢(コツ・注意点)

赤ちゃんの誕生、本当におめでとうございます。
我が子を腕に抱く毎日は愛おしさでいっぱいであると同時に、「私の抱っこ、これで本当に合っているのかな?」と不安や緊張を感じることも多いですよね。
特に首がすわっていない新生児期は、抱き上げるだけでも手が震えてしまうというママやパパの声をたくさん耳にします。
赤ちゃんの身体はまだ非常に柔らかく、骨格や筋肉の発達も途上にあるため、赤ちゃんの自然な発育を促す「正しい抱っこの仕方」を知ることがとても大切です。
この記事では、助産師としての20年以上の臨床経験をもとに、赤ちゃんの身体発達を守る基本姿勢や、新生児期からの安全な抱っこのコツ、そして抱っこする大人の身体を守るポイントまでを詳しく解説します。

院長助産師 岡田まどか
助産師歴20年。産前・産後ケアの経験を活かし、抱っことおんぶの専門家(認定ベビーウェアリングコンシェルジュ)として、身体への負担を和らげる安全な抱き方をお伝えします。
赤ちゃんの身体発達を守る基本姿勢「Cカーブ」と「M字開脚」
赤ちゃんの抱っこや基本姿勢を考える上で、絶対に欠かせないのが「背中のCカーブ」と「足のM字開脚」という2つの生理的特徴です。
赤ちゃんはママのお腹の中にいるとき、背中を丸めた丸い姿勢(Cカーブ)で過ごしていました。
生後間もない赤ちゃんの背骨はまだまっすぐではなく、ゆるやかなC字のカーブを描いています。
この自然なCカーブを保ったまま抱っこしてあげることで、赤ちゃんの呼吸が安定し、神経系や身体の発達にとっても非常に良い影響を与えます。
また、下半身についても、股関節が自然に外側に開き、膝が曲がった「M字開脚」の状態をキープすることが大切です。
足を無理にまっすぐ伸ばしたり、きつく縛ったりしてしまうと、股関節脱臼のリスクを高める原因になってしまいます。
素手で抱っこするときも、抱っこ紐を使うときも、この「背中の丸み(Cカーブ)」と「足のM字(カエル足)」を優しく支えてあげることが、すべての抱っこの基本となります。
首すわり前の新生児期(生後0〜1ヶ月)の安全な抱き方と注意点
首がすわっていない新生児期(生後0〜1ヶ月)の赤ちゃんは、頭の重さが体重全体の約3占める一方で、首の筋肉がまだほとんど発達していません。
そのため、大人がしっかりと頭と首を支えてあげる必要があります。
新生児を抱っこする際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 手のひら全体で首と頭を優しく包み込むように支える
- 赤ちゃんの背中全体を大人の腕や胸に密着させ、グラグラさせない
- 抱き上げるときや寝かせるときは、急な反り返りやモロー反射に驚かせないよう、包み込むようにゆっくり動く
不安定な頸部を片手だけで持ったり、頭が後ろにガクッと反ってしまったりすることは大変危険です。
必ず大人の身体に赤ちゃんをぴったりと密着させ、安定した体勢を心がけましょう。
横抱き・縦抱き・片手抱っこの正しいやり方とシチュエーション別のコツ
赤ちゃんの抱き方には、授乳や寝かしつけ、お出かけなど、シーンに応じたさまざまなバリエーションがあります。
それぞれの特徴と正しいやり方を押さえておきましょう。
授乳や寝かしつけに適した横抱き
横抱きは、生後間もない赤ちゃんの全身を水平に支える最も伝統的な抱き方です。
授乳の際や、赤ちゃんを安心して眠りにつかせたいときに適しています。
横抱きをする際も、赤ちゃんの足がピーンと伸びてしまわないよう、股関節を自然なM字に保つポジショニングを心がけましょう。
視野が広がる縦抱き・コアラ抱っこ
縦抱きや、親の身体に赤ちゃんがしがみつくような自然な縦抱きである「コアラ抱っこ(密着抱き)」は、赤ちゃんの視野を広げ、五感を刺激するのに役立ちます。
コアラ抱っこをする際は、赤ちゃんの気道がしっかり確保されているか、お尻が深く座り、膝が高く上がったM字開脚が維持できているかを必ず確認してください。
家事や移動時の片手抱っこに関する注意点
家事の合間やちょっとした移動時に、ついつい片手で赤ちゃんをひょいと抱っこしてしまうことはありませんか?
片手抱っこは骨盤や背骨に大きな負担がかかり、大人の腰痛を引き起こす原因になります。
また、新生児期や首すわり前の片手抱っこは赤ちゃんの身体を保持しきれず大変危険ですので、基本的には両手でしっかりと身体を支えるか、安定した抱っこ紐を使用するようにしましょう。
生後1ヶ月〜2ヶ月・乳児期の抱っこの発達ステップ
生後1ヶ月を過ぎ、生後2ヶ月へと成長するにつれて、赤ちゃんの体重は増え、首や体幹の筋肉も少しずつしっかりしてきます。
この時期になると、月齢ごとの体重増加や首のすわり具合に合わせて、抱っこの仕方も少しずつ変化させていきます。
あやしているときの赤ちゃんの表情や、手足の動かし方をよく観察しながら、心地よいスキンシップを深めていきましょう。
抱っこを通じた親子のアイコンタクトや語りかけは、赤ちゃんの情緒の安定と愛着形成(アタッチメント)において非常に重要な役割を果たします。
大人の身体を守る!腰痛・肩こりを防ぐ身体の使い方
「赤ちゃんを抱っこすると、どうしても腰や肩が痛くなってしまう…」というお悩みは、多くのママ・パパが抱える共通の課題です。
抱っこによる身体の負担を減らすためには、大人の身体の使い方がカギとなります。
- 猫背にならず、骨盤を立ててまっすぐな姿勢を保つ
- 腕の力だけで抱き上げるのではなく、膝を軽く曲げて全身の力を使う
- 赤ちゃんとの密着度を高め、重心を自分の身体の中心に近づける
赤ちゃんを自分の身体から離して抱っこすると、テコの原理で腰への負担が何倍にも跳ね上がってしまいます。
「お腹と胸をピタッとくっつける」意識を持つだけで、驚くほど楽に抱っこができるようになります。
毎日の抱っこでお悩みなら、サニー助産院にご相談ください

赤ちゃんの正しい抱っこの仕方や、首の支え方、お使いの抱っこ紐の調整方法について、「これで本当に合っているのかな?」と不安になることはありませんか?
栃木県小山市にあるサニー助産院では、助産師歴20年以上の院長・岡田まどかが、ママと赤ちゃんの個別のお悩みに丁寧に向き合っています。
来院によるご相談はもちろん、ご自宅への訪問ケアや産後ドゥーラとしてのサポートもお選びいただけます。
「赤ちゃんの体重が増えているか心配」「自分の抱っこで肩や腰が限界…」そんなときは、一人で抱え込んだり我慢したりせず、いつでもお気軽にLINEからご相談ください。
\ 助産師のだっこ・おんぶ相談 /
※本記事は保健指導および一般的な情報提供を目的としており、個別の医学的診断・治療に代わるものではありません。
